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一色 ちか子
Isshiki Chikako New Paintings

2005年10月4日(火)ー29日(土)  西村画廊


"Tuberous" ベゴニア
oil on canvas, 90.9 x 72.7 cm, 2005

 
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西村画廊では10月4日(火曜)より29日(土曜)まで一色ちか子の第2回個展を開催致します
>>一色ちか子略歴

一色ちか子は1969年に東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業しました。大学卒業後は様々な素材を使って制作を続け、 あるとき自宅に何気なく置いたチューリップが放つ存在感に驚いたことをきっかけとして、花を油彩で描くようになります。一色は様々な花の姿を一度写真に撮り、それをキャンバスに描いていきます。こうした作業の中、花びら、雌蕊、雄蕊など、花を形成する複雑な仕組みをじっと見つめるうちに、各々の花の持つ個性に富んだ構造に魅了されていったと言います。入り組んだ一つ一つの部分をクローズアップした視線でとらえた一色の作品には、美しく華やかという花の一般的な概念を越えた、あるがままの「生」の姿が描かれます。

2003年に西村画廊で開催された初個展では、同じ一輪の薔薇を順光・逆光の写真を元に描いた「光の中で」のシリーズなどを発表し、高い評価を得ました。様々な角度からの光線を効果的に用いて光の中にたたずむ花を描く一色の作品では、豊かな陰影によって演出されたドラマチックな絵画空間が、花が持つ生命力を象徴的に示します。

この度の西村画廊における第2回個展では、桜、薔薇、チューリップ、紫陽花などを描いた15点の新作油彩画を発表致します。光を浴びて透けて輝くベゴニアの花びらをクローズアップして描いた作品や朝顔の持つ清々しい空気まで描きだした作品など、光の中で様々に表情を変える花の姿をじっと見つめる画家の温かい視線が感じられる作品が展示されます。様々な花が咲き乱れる華やかな展示空間にどうぞご期待下さい。

 

 



 
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一色ちか子展 カタログ

12ページ / カラー図版 11点

定価 300円