「Light-描かれた光」
2004年4月20日(火)〜5月22日(土) 西村画廊
Gerard Titus-Carmel " ECLATS chrome #3 " 1982 , 80 x 121 cm pierre noire, crayon de couleur, pastel, crayon sanguine , craie blanche
西村画廊では4月20日(火曜)より5月22日(土曜)まで、「Light-描かれた光」を開催致します。
光が人間の心情に投げかけるイメージは不確かでとらえどころがないものですが、一方で見つめる人々を夢中にさせる多彩な魅力に溢れています。様々に形を変えて芸術の根底を支えてきた「光」は、単純に風景の一部分として描かれるばかりでなく、宗教画においては神そのものを示し、あるいは近現代の写真やコピー技術においては素材としても活用されてきました。光について考えることは、一人一人の作家の「視線」を知ると同時に、「芸術」自体への探究にもつながるのではないでしょうか。 本展覧会では、一色ちか子、押江千衣子、小林孝亘、鴫剛、曽谷朝絵がそれぞれ光をテーマにテーマに制作した新作を発表します。また画廊のコレクションより、アントニ−・ゴームリ−、デイヴィッド・ホックニ−、デイヴィッド・ナッシュ、ジェラール・ティテュス=カルメル、リチャード・ハミルトンの作品を展示します。窓際にさしこむ太陽の光を鮮やかな色彩とシンプルな線で表したデイヴィッド・ホックニ−のリトグラフや、光を当てると作品の版である板の木目が鮮やかに浮かび上がるアントニ−・ゴームリ−の木版画、暗闇にぼんやりと光るランプを描いた押江千衣子の水彩画、あるいは光にかがやく海の表面をストイックなまでに追求した鴫剛の油彩画など、各作家がそれぞれのアプローチで「光」を表現した作品を展示します。心地良さの中にも深遠な力を含んだ「光」の、秘められた多様性にご期待下さい。
Antony Gormley " Bearing Light No.8 " 1990, 57.5 x 49.5 cm, ed.30 woodblock print on paper
押江 千衣子 ”あかり” 20th September,2003 , 24.5 x 32 cm watercolor, pencil on paper