5人の新作展 <西村画廊30周年記念>
New Works by Five Artists < Nishimura Gallery
30 Years >
2004年11月9日(火)〜12月11日(土) 西村画廊
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西村画廊は1974年6月銀座2丁目に開廊して今年で30周年を迎えました。
この度の「5人の新作展」は229回目の展覧会となります。30年の目覚ましい時代の変化のなかで、同時代的な鋭さとスタイルを持った存在感ある作品を常に紹介し続けてきました。
開廊時より、日本で馴染みの薄かったイギリス現代作家の紹介と普及に努め、デイヴィッド・ホックニ−、ルシアン・フロイド、リチャード・ハミルトン、ピーター・ブレイク、アンソニー・グリーン、フィリップ・キング、パトリック・コールフィールド、ブリジット・ライリー、デイヴィッド・ナッシュ、ボイル・ファミリ−など、イギリスのトップクラスのアーティストたちの作品発表を継続的に行ってきました。
また日本の作家では、'70年代には中西夏之、鴫剛、伊藤公象、田名網敬一、合田佐和子ら絵画、彫刻、グラフィックの新作の個展を開催、'80年代には舟越桂、深井隆、神山明、下川昭宣ら新しいタイプの彫刻家のプレゼンテーションを行ってきました。'90年代後半からは、小林孝亘、押江千衣子、三沢厚彦ら若い世代の作家たちの制作活動を積極的に支援し、新しい美術の分野を切り開いていく「場」を提供してきました。
今回の記念展は30年の歴史を回顧するものではなく、現在進行形の作家5名の最新作によって、現在と未来を見つめたいと思います。
押江千衣子、小林孝亘、鴫剛、舟越桂、三沢厚彦が最新作を発表いたします。 |
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「5人の新作展<西村画廊30周年記念>」
カタログ
16ページ / カラー図版5点
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(P2-11)
各作家のプロフィール
(P12-16)
西村画廊展覧会記録 1974.6-2004.10
定価 500円 |
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●出品作家 |
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※画像をクリックすると拡大して見られます。 |
押江千衣子
OSHIE Chieko |
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1969年大阪府生まれ。1995年京都市立芸術大学大学院修了。
'98年より西村画廊で個展を3回開く。
温かみのある独自の視点からとらえた植物をのびのびとしたタッチで描いた作品で注目を集め、'01年高島屋美術賞、VOCA賞、京都市芸術新人賞を受賞。
繊細な色彩感覚を感じさせる風景画でも好評を得ており、今後の展開が期待される。
2003年秋から2005年8月まで文化庁芸術家在外研修員としてベルギーに留学中。
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小林孝亘
KOBAYASHI Takanobu |
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1960年東京生まれ。東京、バンコク在住。1986年愛知県立芸術大学卒業。
'96年より西村画廊で個展を7回開く。'96年VOCA奨励賞を受賞。
食器、車のテールランプ、森の風景など日常的な題材を油彩で描きながら、独自の表現で具象絵画の新しい方向を提示して絶賛される。
近年は人物を描いた作品を発表し、眠る人を描いた"小さな死"や日光浴する人を描いた"Sunbather"シリーズで新たな境地を切り開いた。
今年、目黒区美術館で「小林孝亘展−終わらない夏」が開催された。
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鴫剛
SHIGI Goh |
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1943年東京生まれ。神奈川県二ノ宮町在住。1968年東京芸術大学大学院修了。
'79年より西村画廊で個展を9回開く。'70年代より緻密な筆跡で写真と見紛うばかりの絵画を発表し注目を集める。
以後「写真と絵画」をテーマに制作を続ける。近年は様々な表情を持つ海の表面を追求しながら、より絵画性に重きを置いた作品を制作している。
昨年春、国立国際美術館で'74年から'03年にかけての30年間の代表的な作品を集めた回顧展が開催された。 |
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舟越桂
FUNAKOSHI Katsura |
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1951年岩手県生まれ。世田谷区在住。1977年東京芸術大学大学院修了。
'85年より西村画廊で個展を9回開く。楠を使った木彫の半身像に大理石の眼を嵌め込む手法で人物像を制作する。
詩的な佇まいと独特の静けさを備えた作品で注目を集め、ヴェネツィア・ビエンナーレなどの国際展でも高い評価を得る。
'95年中原悌次郎賞優秀賞、'97年平櫛田中賞を受賞。
昨年から今年にかけて東京都現代美術館など6館で大規模な回顧展が開催された。 |
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三沢厚彦
MISAWA Atsuhiko |
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1961年京都府生まれ。神奈川県茅ヶ崎市在住。1989年東京芸術大学大学院修了。
'00年より西村画廊で個展を3回開く。
動物を各々の特徴が溢れる魅力的なかたちで表現した彩色木彫作品を制作し、'01年に平櫛田中賞を受賞。過去に行われた個展では、シマウマやキリン、犬、猫など大小様々な実物大に彫刻された動物がユニークな存在感を主張しつつも調和した空間をつくりあげて好評を得た。
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