小林孝亘の西村画廊での第6回個展<波打ち際で>を開催致します。
小林孝亘は、日常的なものの奥に漂う生命力や神秘的な空気を感じさせる、独特の作品を描く作家です。1996年のVOCA展では奨励賞を受賞、さらに同年文化庁芸術家在外研修員としてバンコクに1年間滞在し、1999年以降は東京・バンコクの2都市で制作を続けています。昨年の末には日経新聞社より初の作品集『ひかりのあるところへ』を出版し、今年は東京都現代美術館や水戸芸術館でのグループ展に参加、また熊野古道なかへち美術館では個展「ひかりのあるところへ」を開催するなど、精力的に活動しています。
今回の個展<波打ち際で>では、「Sunbather(日光浴をする人)」のシリーズを新たに発表します。波打ち際に水着で寝そべる人物を包む白い光と大きな時間の流れを、細やかに描き出した8点の油彩画は、それぞれに心地よさと静かな瞑想を誘う大作となっています。大きなものでは200号にもなるキャンバスに、ゆったりと体を横たえる人物を様々な角度から現した「Sunbather」シリーズにご期待下さい。
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